朗読会

ギャラは発生しないんで、仕事ではないんですがね。
ミクシでメッセージ頂いた方の催す朗読会に行ってきました。
撮影させて下さいって唐突ながらお願いしたら、快諾いただきまして。

計算違いで到着が遅れてしまい、無作法にも既に会は始まってしまってたんですけど。
玄関を開けるとすぐに会場で、そのままの視線の先に朗読者が居るのに先ずビックリしましたよ。


撮影の条件としては、
・ストロボ不可
・シャッター音は極力小さく
・音楽が無い時の撮影不可
・お客様に支障が無いように


デジカメとはいえ、どうしてもシャッター音がしてしまう一眼レフなので、羽織っていったストールをレンズの付け根にグルグル巻いて、勿論ストロボ発光はオフにして。
会場の一番後ろから定位置で撮らせていただきました。


朗読自体は動物擬人化のメルヘンで、情とか愛とかを主軸にした優しく純粋な内容だったので、おそらく何のツテも関係も無いなら、まず出向かない場所ではあったんですけども、
霧雨のそぼろ降る初冬の一時をしっとりと過ごすには悪くない機会でありました。
食わず嫌いは損するのねと実感したりして。


音響や演出も話の内容と同様、実に素直で、奇をてらわず突飛な脅かしも無く、とても解り易かったので、無音の時にシャッターを押してしまうことも少なかったと思います。
初めの頃は、つい朗読者の表情に気を取られ、撮っちゃうこともあったんですけどね。



つかね、結構ストレスでした。撮りたい時に撮れないの。
BGMが全体的に少ない。つまり、シャッターを押せるチャンスも少ないからね。
自分の両脇ではビデオが回ってるから、シャッター音が入っちゃマズイなぁとも思ったし。
会が始まる前に「撮影させていただきます」ってお断りが出来なかったので、いきなり来てガサゴソやってる私は周囲のお客様からしてみればとても迷惑だったと思うし。


出演者がすっごく素敵な表情や仕草をしてて、とっても撮りたいのに、音楽が無いから撮れないとか、
舞台の真下辺りからナメて撮り上げてみたいなぁとか、軽くストロボ使ったらどんな風に撮れるかなぁとか、いろいろやってみたい事あったんだけど、最後尾の中央位置から動けないから試せないとかね。
ホワイトバランスで遊んでみたり、画角を変えてみたりするのが精一杯で。
もどかしかったです。


会場内は夕暮れくらいの明るさだったので、絞りを一杯に開けてもシャッタースピード1/30がやっとこさっとこ。
どうにか撮れた写真も、自分としてはツマンナイもので。
なんだか、ほんとにお邪魔しちゃっただけになってしまったなぁと。
お客様から「うるさかった」「なんなのアノヒト」なクレームが来なかったと良いけど。


撮ったデータは、丸ごと先方にお譲りするです。
何かに使っていただけることがあったとしても、©は不要ですと伝えてあります。
次回は無いと思うけれど、何かの繋がりになるとしたら嬉しいな。

最初にメッセージを下さった方は、朗読の文章と演出を担った方の様で。
会の終了後お会いできたんですけども、とても物腰が丁寧でね。
こちらに対し、いろいろ気遣いをして下さって、恐縮してしまいました。
お礼やお詫び、ご挨拶もそこそこに失礼させて頂いたんですけど、要らぬご心配をかけてしまわなかったかなとちょっと心配だったり。


せっかく珍しく外出をしたのに、本当にとんぼ返りで勿体無かったかな。
でも器材も天気も重かったしね。
撮影仕事全盛期は、その3倍くらいの量を持ち運んでたはずだし、雪の日だって動いてたのに、弱っちくなったもんだ。