心の病死に保険は下りない

そういえばウツヒキコモリのN氏が最近ICQに入って無い。金貸してくれとかなんとか言っていたが。自分の接続時間と噛み合わないだけかな。
そういえば高校時代の知り合いK嬢の生死が不明。10年近くになる。職場でのストレスから精神を病み、連絡も出来なくなっていた。
住んでいるはずの家は知っているが、見に行った事は無い。引っ越しているかもしれない。


病気が重くなり、仕事に就けなくなる。又は休む。=収入が無い。又は少ない。
…正直な話、その状況でどうやって生活しているのかと首を捻る。厭味ではない。単純にどうやって栄養を摂取しているのか想像が付かないのだ。
被扶養家族ならまだしも、独立してしまっている場合はどうしているのだろう。自給自足が可能な環境なら良いが、体を動かすのも辛かろう。
食住付きの施設もあるが、無料ではあるまい。
周囲の理解が得られていなければ尚更、基本的な生命維持すらママならないと思うのだ。


施設の入居者は、例え身寄りが居なくても年金やら恩給やら生活保護やら、細いながらも所得がある。
だが、それすらも手続きができなかったら。
死に直結するのではなかろうか。
どこぞで人知れず餓死していた姉妹のニュースを思い出す。 彼女らが倒れた時に音はしたのだろうか。


一人は気楽だし、誰と住む気も無いから、猫が居るうちは病気になれないなぁ。
とぼんやり考えた初夏の夕暮れ。(何のことやら)


とか書いたらN氏から電話が来たので驚く。


調子が良かったので仕事を多めに入れたら燃料切れになったらしい。ウツ再発で仕事はドクターストップだそうな。
「なーに調整間違えてるんだかなぁもう。ウツとの付き合い、長いんだろうが」
「医者がしばらくはゆっくり休んだほうが良いって」
「そんならその間の生活費を出してくれって言っとけ」
「折り合いをつけながら様子を見ながらやってったほうが良いって」
「適当なこと言うなぁ。なんじゃそりゃ。良い商売だなぁ、おい」
ひときりバカ話をする。
無心の件は臨界値を越えたら頼むかもと。給料が残ってる内にしてくれよな。


バイト先では話しかけるとそっぽを向かれ、馴染みの店でちょっと気になってた娘にも、気味悪がられたらしい。
「だってさ、世間話として、髪型が変わったり化粧が違ったりしたら、今日はどこか行くのかなとか、それをネタにするじゃない。女の子ってそういう違いに気付いてもらえるとうれしいでしょ?」
…人に寄らぁな。
「そうやってたら、『いちいちチェックしてる』とかって思われちゃったみたい。別にその後どうこうって期待してるわけじゃ無いのにさ」


…ぁー。何にせよだなぁ。頑張り過ぎ、気を使い過ぎるのがアダになるんだよ。好奇心が災いするんだ。
気付いたら言わずには居れないらしい。条件反射だな。
「別に好かれたくて言うわけじゃないけどさ、コミュニケーションした方が良いかなって」
それが相手の好みと咬み合わないんだな。


「職場にも居たよ、そういう奴。自分が言われたら『だから何?』って思うね」
「うれしくない?」
「だから人に寄るって。嬉しく思う奴も居るだろうさ」
「言わない方が良ければ、言わないように気をつけるけど」
「それをやるからウツになるんだろうがっ」そういう時の対処法をこそ、ちゃんと医者から教わっとけや。
どうしても気になって、それを無理に抑える位なら他人と離れとけよと思うんだが、人恋しいのか世話好きなのか。両方だろうな。


自分2とN1を、足して3で割ったら丁度いいのかもしれない。
気付いて何ぼの職場なんだから。
人の目を気にしていた挙句、相手の目を見られなくなってから意識して見ないようにしてたら、必要な時にも目が素通りするようになってしまった(^_^;)
サービス業にはマイナスの癖だ。直すのは容易じゃ無いし、未だに抵抗感は抜けない。
他人はね、怖いんだよ(^^ゞ


まぁなぁ、脳の病気ってのは傍からじゃ判んないし自分自身ですら把握しにくいから面倒だ。
あ。そういやN氏はパキシル処方だって言ってたな。
くれ