液晶モニター「ColorEdge CE」/EIZOシリーズ

写真・画像のプロ仕様液晶モニター

以前、卒業アルバムを作る会社に居た頃、自前のMacを使ってたんです。
勿論、モニターも自前のを使ってね。
でも、プリントアウトは会社でするわけ。

時代の移り変わりで、デジカメのデータを使ってたんですけど、いっっっっちばんめんどくさかったのが、
そう 
商品にする画像だから、モニタに出来た色と、プリンターで実際出来上がる色とが同じじゃないとマズイわけなんですよ。
上の画像の、モニタ上部にある、マウスみたいなヤツ*1。これでね、色調を読み取って、表示色を調整する*2んですけど、なかなか思うようには行かなかったんだなこれが。
で、何度も往復するんですよ、会社と自宅を。時にはモニタとパソコン本体ごと持ち込んだりしてね。デスクトップ型でクソ重かったのにさ。


どうしても最終調整は人間の目を使うアナログ調整なんで、その日の天気とか体調とか気分とかで左右されちゃうしね。
でもこのシリーズは「紙白測定機能」なんてのがあって。
プリントする紙の白と、モニタの白を合わせてくれるの。
真っ黒って唯一無二だから調整不要*3なんだけど、実際重要になるのは「」なんですよ。
デジカメはホワイトバランス*4が難しいじゃない?あれと似てると思う。
淡い色はその影響が顕著じゃないですか。極端な話、同じ人物写真を、わら半紙(今はもう使わないですかそうですか。なら段ボール紙でも折り紙でもいいや)と、ノート用紙にプリントしたら、全然色が違いますよね。
微妙な色合いの空なんかを、自分が見たまま、撮りたかったまま、忠実に再現しようとしたら、どうしても拘りたい部分。
それの調整を、器械が請け負ってくれるんです。(素人でも安心)
これは嬉しい。


んでもって。
話をモニターに戻しますけども、
液晶なんですよ。だから軽いし薄い。
そしてワイド型。いちいちスライドバーを動かさなくても、全体が一目瞭然。
詳しくはこの辺りを参考にして下さい。


値段はね、安く無いです。確かに。
それに、プリンタがショボかったら宝の持ち腐れです。写真自体がイマイチだったらどうしようもないです。
でもね、「現状で最高品質レベル」に仕上げてくれますよ。
自分の撮った物が、撮りたかった様に再現出来たら、見られたら、文句の言いようは無いかなと。


私は今、出力(プリント)まで請け負う写真の仕事してないし、撮影自体もプロじゃないですから、猫に小判・豚に真珠かもしれないけど、でもさ、何か買いたければ猫だってお金払わなくちゃいけないし、真珠の首飾りを一つ持ってれば、冠婚葬祭に行く羽目になった時に慌てなくてもいいよね。プロがこれを仕事のクオリティー維持に使うなら、素人はこれを自分の満足のために使える。と思うの。


ちなみに、映像もオーバードライブ回路搭載でブレ無しきっぱりクリアらしいです。


*1:キャリブレーション・センサーといいます。ちなみに、モニタの上にでてるヒサシみたいのは光が周囲に散っちゃうのを防ぐための覆い(遮光フード)です。

*2:カラープロファイル設定とか呼んだかな

*3:コントラスト比率とかで見た目は変わりますけど

*4:屋外の光で見た白と、蛍光灯や電球の下で見た白とだと、色味が違いますよね。