猫の店*1

ってのがあった。



雑居ビルの2階を可愛い過ぎずシック過ぎない小洒落た装飾にしてあり、
階下には看板がある。


看板には猫の写真とその紹介。
ペットショップにしては地味すぎる。
「猫の居る喫茶店」なのかなと思った。
丁度小腹も空いてたし、一息つきたかった所だったので、様子を見に行く事に。


入り口。
外廊下からのぱっと見は、リラクゼーションルームか個人クリニックかな印象。
天井から床まで総ガラスで、受付の隣の部屋はソファーや小さいテーブル、低い本棚なんかもある。
でも異質なのは、天井から釣り下がった大きな籠。そして床に座ってニコニコしている人達。


茶店ではない。事が判明した時点で、一旦一階に降り、看板を良く見直してみた。


“30分500円”
そして、“スタッフ猫”の文字。
子供が産まれましたよ♪とか、
猫達の近況も書いてある。


そう、ここは「猫と遊ぶ場所」だったのでありました。


家族が猫アレルギーだとか、住まいがペット禁で「飼いたくても飼えない」人や、「ちょっと触ってみたい」な人たちが集う場所らしい。
猫の写真と名前。簡単な他己紹介
猫用のオモチャも借りられる
相手をして欲しい猫の、指名も出来るらしい。
・・・・えーと
システム的にはオネェサンたちの居るお店と似てますな。階段部分が緑ベタ一色ってのもパブっぽい。っちゃぁパブっぽい。


改めて店を覗いてみる。
20代くらいの男性と、若い夫婦(?)。
じゃらしたり眺めたり、それぞれなりの楽しみ方をしてる。
柔和な物腰の人間のスタッフが、猫を入れたり出したりしている。
明るくて寛いだ雰囲気。


スタッフ猫は、おとなしいとか人見知りをしないとか、接待の資質が問われるはずだ。
産まれた時からの環境で「それが普通」に育ってるのかな。
決して“高級な”猫ではないけれど、動物介在活動*1のボラとしても充分な感じ。


おそらく清潔にはかなり気を配っているのだろう。
病気やストレスにも神経を使っているに違いない。
言葉を発さない、我慢強い生き物だから、変化を見落としたら壊れてしまいかねないものな。
でも着眼点良いね。こういうのもスキマ産業っての?(ちょっと違う気もする)

*1:動物介在活動:Animal assisted activity =AAA:
老人ホーム等の施設に訪問し、動物とのふれあいを通して対象者の身体的、精神的生活の質を向上させるための動機付け、教育やレクリエーションのための機会を提供することを目的とした活動