その後勝負の見本方式と、その場勝負の即売方式

スタッフ繋がりで知り合った人から、個別でアシスタントの仕事を頂きまして。
いつものオシゴトと、イベント内容は被るんだど、写真の後処理とか販売方法とかは違うのね。


んで、一般的にはおそらく今日の仕事内容のほうが、舞台撮影屋にとっては一般的というか、「よくあるやり方」なんだろうと思う。
つまり、
・舞台や楽屋のスナップを撮る
・後日見本プリントを出して受注する

って流れ。


いつものオシゴトは、
遊園地のジェットコースターや観覧車の出入り口で、
「撮影しましたから欲しい人はどうぞー」
ってやってるやつに似てる。
受注、希望の有無に関わらず、
とりあえず全部プリントしちゃう。ってやつ。
つまり、
・舞台や楽屋のスナップを撮る
・その場でプリントを見てもらって、欲しい人に買ってもらう

って流れ。
展示即売の一種でしょうかね。


前記のは
無駄が無いけど、出演者が当日の熱気が冷めた状況で写真を見るから、吟味・熟考の余裕を持つ。
よって、カギを握るのは写真の質。

後記のは、
無駄が多いけど、出演者は当日のノリのまま写真を見るから、勢いで買っちゃったりする。
よって、カギを握るのは販売者のトーク


どっちが良いとか悪いとかじゃないんだけど、
買った側(客)の後悔率や写真への愛着に違いが出る気はする。
写真を撮って見てもらいたいのか、撮った写真を捌きたいのか。
その根本的な方向性が違うのかなと思う。


私は既に素人なので、
安くても良いからお手元にどうぞ。なスタンス。正直、料金取っちゃってすみませんくらいの感覚。
だけどやはり、沢山買ってもらえたら嬉しい。売れ残りが多ければ寂しい。
買って頂けた際には、「たまには取り出して眺めたりしてあげてね」なんて思いながら、自分と一緒に住んでる犬猫の仔を里子に送り出すような気持ちになる。
但し、仮にも商品ですから、「こんなのでも買う人居るんだねー」なものは作らないようにしてるつもりだし、
立場上はプロですから、払う代金に不満を持たれたくは無いですけども。




時代の流れとか、販売方法のイマドキはわからないんだけど、
前記のは不変で、後記のは流動的な気がする。
今はほら、廉価でも高性能のデジカメとか有って、見栄えの良い写真が比較的簡単に撮れるようになったし、
プリンターだってプリントだって安くなったし、フリーソフトで結構なものが自分で作れるようになってるじゃない。
「わざわざ高いお金出して他人の撮った写真を買わなくたって」って、私自身も思うもの。

お金を出すなら、
・自分でやるのはメンドクサイ処理をしてくれてるもの
・自分じゃ作れない品質のもの
だよなぁと。
前記のは、撮影者の腕が有れば、同じものを作ってても需要はあるだろうけど、
後記のは、最新技術とか斬新なアイデアとか、そういう「ウリ」を次々に提供していかないと需要は尻つぼみになっていくんじゃないかな。と。
まぁ両方を兼ね備えてればそりゃぁ強いでしょうけどね。


何が言いたいのかよくわかんなくなっちゃいましたけども。
後記方式たるシャチョさんに於かれましては、
「もうそろそろ、民生品(それもジャンクギリギリ)で出した葉書サイズプリントを、2枚1.800円で売り散らすのは考え直した方が良い時期なんじゃないですか」
と申し上げたい。
・・・・って、これは結論でもなんでもないな。